「月の立つ林で」感想

青山美智子作品は、一貫して立ち直りやリスタートがテーマな感じですね

 

思い通りにいかない人たちの、表には出てこない無意識の心のつかえや本音が触媒を通して出てくる

 

物言わない、あるいは優しく見守るだけの存在の方がかえって心をさらけ出せ自分を見つめ直すきっかけになる

 

リカバリー・カバヒコ」ほどシンプルにモデル化されすぎておらず、「猫や新月、ラジオ、顔見えぬ出品者、アクセサリー…」と触れるものたちが複合的で現実味がありました

 

また「赤と青とエスキース」ほど語られすぎずバランスが良かったので、今まで読んだ青山作品の中では一番ハマれました

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