「セレンディピティ」とは?アルキメデスのエウレカ?

メモ

以前「インキュベーション効果」なんていって、発見は休息の中で生まれるよ、みたいな話をしました。

さて今回紹介するセレンディピティとは、探していたものとは別の“思いがけない幸運な発見”や“嬉しい偶然”に出合うことです。自分でコントロールできない偶発性に見える一方、好奇心を持って動き回り、気づきを得やすい態度でいることで起こりやすくなる、とも言われます。

とは言え言葉ではよくわからないと思うので、一つ有名な逸話でセレンディピティをイメージしやすくなれば幸いです。

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「あるとき王は黄金で冠を作らせたが、職人が金の一部を盗み、銀を混ぜたという噂が広まった。王はその真偽を確かめるためアルキメデスに調査を依頼した。依頼を受けたアルキメデスは、あるとき偶然風呂に入ったときに、お湯があふれることにひらめきを得た。

“問題解決の方法を直感的に理解し、すぐさまその手法を思いつき、喜びのあまり裸のまま浴槽から飛び出し、裸のまま家に走って帰りながら、ギリシャ語で「εὑρηκα(エウレカ/見つけた!)」と叫び続けた。”(1)

その後アルキメデスは金と銀を水に沈め、あふれる水の量から体積を測定。冠は金より多く水があふれたため、職人の詐欺を証明した。」

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もちろんドラマチックな誇張はあると思いますが、逸話としてはわかりやすいのではないでしょうか。他にも、「ニュートンが落ちてくるリンゴを見て万有引力を発見した」なんて話も、セレンディピティのイメージをつかむのに良いかと思います。

1. Marcus Vitruvius Pollio, De Architectura, 9 Praef. 10, ed. Bill Thayer, LacusCurtius (Public Domain; accessed July 12, 2025), https://penelope.uchicago.edu/Thayer/E/Roman/Texts/Vitruvius/9*.html.
(訳:筆者)

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