脳の司令塔「実行機能(EF)とは?

メモ

実行機能(Executive Functions / EF)とは、「目的に向けて行動をコントロールし、状況に合わせて考えや行動を切り替えるための『脳の司令塔』」です。

なぜ大事?

EFは、授業や仕事での注意維持・宿題やプロジェクトの段取り・計画修正・誘惑のコントロールなど、日常の「やり抜く力」を支えます。発達・教育・臨床の広い文脈で学力や適応と結びつくことがしめされています。

代表的な核は

「抑制」:衝動を抑える/注意の干渉をコントロール。

「ワーキングメモリ」:頭の中の情報を保持・並べ替え。

「認知的柔軟性(セット・シフティング)」:状況に合わせて切り替える。など

これらがあるから、衝動を抑え、頭の中で情報を保持・更新し、計画を立てて方針転換もできます。

「クール」と「ホット」

クールEFは純粋に認知的な制御(課題解決・注意制御など)、ホットEFは感情や報酬が絡む意思決定(誘惑への抵抗、価値判断など)を指す区分です。

発達と可塑性

EFは乳幼児期から学童期・思春期にかけて大きく発達し、環境・訓練で伸びうる可塑的な機能です。睡眠・ストレス・運動・社会的支援などの生活因子がEFに影響することも総説で強調されています。

学業・日常機能との関係

EFは読解や学業成績と関連し、学校・教育文脈での理解や支援の枠組みとしても活用されています。

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