「オペラント条件づけ」とは?「レスポンデント条件付け」とどう違うの?

メモ

先日、レスポンデント条件付け(古典的条件付け)の話をしましたが、これとよくセットで出てくるのが「オペラント条件づけ」と言われるものです。混同しやすいのでここで説明しておきます。

オペラント条件付けとは

オペラント条件付けは、アメリカの心理学者B.F.スキナーが20世紀半ばに提唱した学習理論です。
「行動はその結果によって制御される」 という考え方が核心で、行動の後に得られる結果(報酬や罰)が、その行動の将来の出現頻度を左右します。

  • 正の結果(報酬) → 行動は増える
  • 負の結果(罰や不快) → 行動は減る

これにより、人は新しい行動を学んだり、望ましくない行動をやめたりします。

基本的な要素

  1. 行動
    • 子どものあらゆる観察可能な行動(例:宿題をする、友達とお菓子を分ける、先生に失礼な態度を取るなど)
  2. 結果
    • 行動の後に起こる出来事。
      • 正の結果(褒められる、遊ぶ時間が増える)→行動強化
      • 負の結果(叱られる、ゲームを取り上げられる)→行動抑制
  3. 強化
    • 行動の再発可能性を高める仕組み。
      • 正の強化:望ましい行動に報酬(例:宿題を終えたらおやつ)
      • 負の強化:嫌な刺激を取り除く(例:シートベルトを締めたら警告音が消える)

 ごほうびと罰の役割

  • ごほうび
    子どもが特定の行動を繰り返す強い動機になる。達成感や自己効力感を高める効果もあり。
    例:テストで良い点→褒められる→また頑張る

  • 望ましくない行動を減らす効果があるが、子どもによって反応は異なる。過度な罰や不適切な罰は逆効果になることもある。

限界

  • 環境が変わると効果が薄れる(学校ではできるが家ではできないなど)
  • 内発的動機づけ(好奇心や自主性)を軽視しがち
  • 指導者が未熟だと子どもに不安や恐怖を与える可能性あり

レスポンデント条件付けとの違い

レスポンデント条件付けは、刺激と反射的な反応を結びつける学習です。
たとえばパブロフの犬のように、ベルの音とエサを繰り返しセットにすると、ベルの音だけで唾液が出るようになります。ここで学習されるのは、自分ではコントロールしにくい自動的・生理的な反応です。

一方、オペラント条件付けは、行動とその結果を結びつける学習です。
たとえば宿題をしたら褒められる経験を繰り返すと、また宿題をするようになります。ここでは、自分から起こす行動が、報酬や罰によって増えたり減ったりします。

つまり、前者は「刺激→反応」の学習、後者は「行動→結果」の学習です。

まとめ

オペラント条件付けは、行動を形づくる強力な心理学的ツール。

「行動 → 結果(報酬・罰) → 行動パターンが変わる」が、限界がある。

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