NEW!ASDのカモフラージュ(擬態)とは?周りに合わせるメリットとデメリット

メモ

ASDのカモフラージュは、社会場面で「自閉特性を目立たせない/相殺する」ために行う一連の方略(意識的でも無意識的でもありうる)のことです。

たとえば、定型的な身振りや相づちを模倣する、会話スクリプトを用意する、視線や表情を“演出”する、常同行動(体を揺らす、頻繁に足を組み替えるなど)を抑える…といった振る舞いが含まれます。

目的は「周囲に溶け込む・誤解やスティグマを避ける・安全を確保する」などで、研究的には①Compensation(補償)/②Masking(マスキング)/③Assimilation(同化)などのサブカテゴリーが含まれます。

もう少しだけ詳しく

  • なぜ起きる?
    社会的スティグマや適応圧(学校・職場・対人関係)が主な駆動要因とされます。
  • どんな影響がある?
    短期的には場面を切り抜ける助けになる一方、疲弊・不安・抑うつ・バーンアウトのリスク増大、診断の遅れに結びつくことが繰り返し報告されています。

カモフラージュに含まれるもの

  • ① Compensation(補償)
    社会的な難しさを“補う”ための工夫。例:会話スクリプトの暗記、相手の振る舞いの模倣、即時の問題解決でギャップを埋める(観察される行動が実力以上に見えることも)。
  • ② Masking(マスキング)
    自閉特性を“隠す/抑える”振る舞い。例:常同行動を抑える、困難を表に出さない、非自閉的に見えるペルソナを装う。
  • ③ Assimilation(同化)
    “周囲に溶け込む”ために規範へ合わせる行動。例:所作・話し方・反応のタイミングを周囲に合わせて「目立たないように」振る舞う。 

まとめ

ASDのカモフラージュは、「見え方」を整えるための隠蔽や補償などの戦略で、役に立つ場面がある反面、メンタルヘルス上のコストが生じやすい。

私も若い頃はだいぶ無理をして周りに合わせていましたが、長期的にはムリが来るのでおすすめできません。今は短期的にその場をやり切る時だけと割り切って使っています。

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