「どこからが病気なの?」感想

本・映画・アニメ

例が平易かつ豊富で読み物としてうまいタイプの書き手さんなので、門外漢でも非常にわかりやすいです

  

痛みは病気ではなくアラームであり、痛みがなくても将来に致命的な事態に陥るなら病院へ行くべきなど、医学的な概念に加えて、実践的な説明をしてくれています

  

結局、どこからが病気という明確な線は引けないんだけど、そのことがわかっていて、ここまできたら病院へ行く、という線引きを持てれば憂いなしといったところではないでしょうか

  

後半は、かぜと肺炎の違い、喘息やアトピーなどのアレルギー反応について、高血圧の何が悪いのか、腰痛とは何か、がんとは何か、といったありがちな病気グレーゾーンの疑問について答えてくれています

  

病気という領域は、誰しも関わりを持たざるを得ないところ、広くお勧めできる本です

Takaichi

多摩地区で年50回以上読書会を主催中
ASD・ADHD当事者
慶應義塾大学経済学部卒
     
「神経発達のスペクトラムについて」「文学、アニメ、映画、アートに描かれてること」「特性を踏まえた社会との距離感」が関心領域です

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MetroMonk
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