本当に自分がADHDかどうかガッツリ調べるには、ちゃんとした病院を見つけて、自分のことをよく知ってる人を連れて、心理士立ち会いのもと何時間もテストを受けて、それらを材料に先生の診察を受けて……と、かなり大変なんですね。(それでも診断が難しい)
かといって、ネットに溢れるそれっぽいテストは信用できるのかも怪しいものばかり。
さて、「ASRS(成人期ADHD自己記入式症状チェックリスト)ver1.1」は、成人の注意欠如・多動性障害(ADHD)を症状を把握するためのスクリーニングツールのことです。
このリストは、世界保健機関(WHO)とハーバード大学医学部の研究者の協力によって開発されていてDSM-IV-TRの症状基準に対応して作られており、検証研究でも信頼性と妥当性が確認されております。
主にADHDの可能性がある人のスクリーニングテストとして使用されています。(もちろん病院でも使用されています)
自己記入式の症状チェックリストは18項目で、そのうち6項目を用いたスクリーニング版もあります。気になる症状を整理し、専門家への相談につなげるために使われます。

(ちなみに、このチェックリストはネット上ー武田薬品工業さんが運営する「大人の発達障害ナビ」ーからも受けることができるので、気になる方は試してみてはいかがでしょうか)
またASRSはスクリーニング目的だけでなく、適宜受けることでADHD症状の経過観察にも使用されています。
ただし、信頼性と妥当性が支持されているとはいえ、あくまで自己記入式のスクリーニングテストなので、この結果だけで自分はADHDだと言い切れるものではないのでご注意を。
ASDとADHDの両方について知りたい方には、AuDHDという言葉の意味と診断名との違いもまとめています。ASRS v1.1の項目構成はNYU Langone Healthの公式説明、開発時の検証はKesslerら(2005)の研究を参照してください。


