「ニューロダイバーシティの教科書」感想

発達障害などまだ顕在的に扱いきれていない問題に対する、ニューロダイバシティという提案

  

元々発達障害について学んでいたので個別に真新しい知見という感じではないですが、単にマイノリティを守るのではなく、誰もがマイノリティとしてスペクトラムの上に立っていることを自覚しよう、という一歩進んだ切り口には得心

  

狭い症状にとらわれず、個別の特性に注目する時代になったということ自体は何年も前から言われていたことですが、皆が皆自分ごとだと思えない問題を広めていくのは難しいですね

この考えが広まれば理想的だよなぁと思いつつ、実践的に普及された社会が想像できないなぁ、とニヒってしまいます

  

とはいえ、「ニューロダイバーシティ」というワンパッケージの概念を提示し、出版啓蒙活動を行うという実践をしている著者には平身低頭の思いです

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