「月の立つ林で」感想

本・映画・アニメ

青山美智子作品は、一貫して立ち直りやリスタートがテーマな感じですね

 

思い通りにいかない人たちの、表には出てこない無意識の心のつかえや本音が触媒を通して出てくる

 

物言わない、あるいは優しく見守るだけの存在の方がかえって心をさらけ出せ自分を見つめ直すきっかけになる

 

リカバリー・カバヒコ」ほどシンプルにモデル化されすぎておらず、「猫や新月、ラジオ、顔見えぬ出品者、アクセサリー…」と触れるものたちが複合的で現実味がありました

 

また「赤と青とエスキース」ほど語られすぎずバランスが良かったので、今まで読んだ青山作品の中では一番ハマれました

Takaichi

多摩地区で年50回以上読書会を主催中
ASD・ADHD当事者
慶應義塾大学経済学部卒
     
「神経発達のスペクトラムについて」「文学、アニメ、映画、アートに描かれてること」「特性を踏まえた社会との距離感」が関心領域です

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