『ミッキー17』感想

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臨死記憶の引継ぎの設定は杜撰だったが、ツッコミは野暮なので無視

命の格差(生物間、人間内)という、倫理的なテーマをSFとコミカルで料理されていて、見やすかった

パラサイトから引き継がれた、同じ屋根の下での格差
加えて今回は、宇宙生物とコミュニケート可能な人々とそうでない者たち
この重複があるのでより人々の差が明確に
ミッキーは同種のマーシャル達より、他種クリーパーと親和性が高い

初見パラサイトでは置いてかれたが
中終盤でいったん画面をカオスにするポンジュノ・ハヴォック(造語)
ここで今まで追っていた常識的な文脈を断ち切られる

地味だが、推しシーンは「船内の人々と窓越しにミッキーの手が宙を漂う」ところ
隔絶された内と外を象徴的に、言語不要に画で魅せる映像作品の良さを感じた

Takaichi

多摩地区で年50回以上読書会を主催中
ASD・ADHD当事者
慶應義塾大学経済学部卒
     
「神経発達のスペクトラムについて」「文学、アニメ、映画、アートに描かれてること」「特性を踏まえた社会との距離感」が関心領域です

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