本当に自分がADHDかどうかガッツリ調べるには、ちゃんとした病院を見つけて、自分のことをよく知ってる人を連れて、心理士立ち会いのもと何時間もテストを受けて、それらを材料に先生の診察を受けて……と、かなり大変なんですね。(それでも診断が難しい)
かといって、ネットに溢れるそれっぽいテストは信用できるのかも怪しいものばかり。
さて、「ASRS(成人期ADHD自己記入式症状チェックリスト)ver1.1」は、成人の注意欠如・多動性障害(ADHD)を評価するための診断ツールのことです。
このリストは、世界保健機関(WHO)とハーバード大学医学部の研究者の協力によって開発されていて『DSM-5-TR 精神疾患の診断・統計マニュアル』の基準に基づいて作られており、検証研究でも信頼性と妥当性が確認されております。
主にADHDの可能性がある人のスクリーニングテストとして使用されています。(もちろん病院でも使用されています)
質問項目は自己記入式の18個に絞られており、本格的な検査に先立ってお手軽に受けることができます。

(ちなみに、このチェックリストはネット上ー武田薬品工業さんが運営する「大人の発達障害ナビ」ーからも受けることができるので、気になる方は試してみてはいかがでしょうか)
またASRSはスクリーニング目的だけでなく、適宜受けることでADHD症状の経過観察にも使用されています。
ただし、信頼性と妥当性が支持されているとはいえ、あくまで自己記入式のスクリーニングテストなので、この結果だけで自分はADHDだと言い切れるものではないのでご注意を。