「前成説」とは?生物は生まれる前に折り畳まれた状態でいる⁈

メモ

さて、最近は進化遺伝の話をしていますが、昔は現在のような、「生物が細胞分裂や発達をして生まれる」という考え方が主流だったわけではありません。

ではどう考えられていたのか。今回は300年前頃まで信じられていた 「前成説(ぜんせいせつ)」についてみていきます。

「前成説」とは

「前成説」とは、生物が成長する前の、卵や精子の中に、すでにその生物の完成した形が小さく折り畳まれた形で存在しているという、古い生物学の考え方です。

たとえば、人間の赤ちゃんはお母さんのお腹の中で徐々に体が作られていくように見えますが、「前成説」では、実は卵や精子の中に小さな人間の姿が初めから完成していて、それがただ大きくなっていくだけだと考えられていました。

しかし、現在では、受精卵が細胞分裂を繰り返して体のさまざまな部分が徐々に作られていくという「後成説(こうせいせつ)」が正しいとされています。

簡単にまとめると:

前成説:「生物の形は初めから完成していて、成長とはそれが大きくなるだけのこと」

後成説(現在の主流):「生物の形は徐々に細胞分裂や発達を経て作り上げられる」

今では前成説は否定され、科学史上の過去の理論として扱われています。

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