レスポンデント条件づけとは
「古典的条件づけ」とも言われ
刺激に対する自動的な反応(反射)を“合図”と結びつける学習のことです。
シンプルに言うと――もともと関係なかった合図だけで、体が勝手に反応するようになる現象。(この結果として、「条件反射」が身に染みつくんですね)
基本の流れ
- もともとの反射
例:酸っぱい物(無条件刺激)を見ると、よだれが出る(無条件反応)。 - 合図をセットで見せる
例:ベルの音(条件刺激)+レモンを見せる(無条件反応)を何度か一緒に。 - 合図だけで反応
例:ベルの音(条件刺激)だけで、よだれ(条件反応)が出る。
キーワード(用語)
- 無条件刺激:学習なしで反応を起こす刺激(酸っぱい物、痛み など)
- 無条件反応:生得的な反応(唾液、びくっ)
- 条件刺激:後から結びついた合図(音、光、匂い など)
- 条件反応:条件刺激だけで出るようになった反応
身近な例
- スマホの通知音を聞くだけでドキッとする/手がスマホに伸びる
- 歯医者のドリル音を聞くだけで体がこわばる
- 元カレ・元カノの香水の匂いで、一瞬で切ない気分になる
- 怒りっぽい上司と働いていると、職場そのものが怖く感じる
- 注射が痛かった経験で、病院そのものが怖くなる
有名な実験例――パブロフ犬とは
- パブロフの犬
生理学者のパブロフは、犬がエサを見ると唾液を出すことを知っていましたが、エサの前に出る別の合図(例えばベルの音)でも唾液を出すようになることを発見しました。ベルとエサを何度もセットで出すと、エサがなくてもベルの音だけで犬は唾液を出すようになる。レスポンデント条件づけとして知られるようになった実験です。
- アルバート坊やの実験
例えば「アルバート坊や」の実験では、元々白ネズミを怖がらなかった赤ちゃんが、白ネズミと同時に大きな音で驚かされる体験を何度もした結果、白ネズミを見るだけで泣くようになりました。つまり、白ネズミと「恐怖」が結びついたわけです。この仕組みは、人間の恐怖がどのように身につくかを説明する際によく用いられます。
条件づけは減らせる
このレスポンデント条件づけでついた行動はや感情は逆に減らしていくこともできます。
動物の研究では、人間のような認知(考え方の変化)なしでも、安全な状況に繰り返しさらすことで恐怖反応が減ることが示されています。これが後に紹介する曝露療法(エクスポージャーの基本モデルにもなっています)
まとめ
レスポンデント条件づけ=「合図」と「自動反応」を結びつける学習。
ベル→よだれ、音→ドキッ、匂い→気分の変化…のように、日常のあらゆる“クセづけ”の土台になっています。